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JETRO Los Angeles, ステファン・ヴォス、舟木健太郎 ポップカルチャー:グリーン化に向けた国民運動への意外な原動力
2007年12月10日、GreenXchangeカンファレンスの一環で、ポップ・カルチャーがもたらすグリーン化に向けた国民運動をテーマとした特別セッションが行われた。 Environmental Media AssociationのDebbie Leviine女史、ReverbのAdam Gerdner氏、建築家John Backard氏、そして司会としてCreative Artist Agency FoundationのMichelle Kydd Lee女史がパネリストとして参加し、ポップ・カルチャーを通じてこれまで環境問題に関心を持たなかったファンや若者達の意識を高めるべく取り組んできた経験などが語られた。 司会のLee女史は自身によれば、所属するロサンゼルスのCreative Artist Agency Foundationのエンターテインメント業界の位置づけを利用し、大物アーティストといった知名度の高いクライアントを通じて社会奉仕事業に取り組んだ。アーティストは社会的責任の促進に積極性に取り組むことを楽しみ、特に環境技術に関するプロジェクトの反響は極めて良いと語った。 Environmental Media Associationは有名人の生活の中でグリーンな部分を取り上げている。。大成功した例として、Toyota社と協力し、燃費性能の良いハイブリッド車「Prius」を多くの有名人に普及させたケースがある。有名人がPriusを乗っているところをテレビが放映したり、写真に残ったりすることでPriusの評判は着実に広まった。そのため、特徴的な形をしたPriusを運転することが「Cool」であるというイメージを一般に植え付けることが可能となった。 アメリカンロックバンドGusterのメンバーでReverbの設立者であるGardner氏によると、多くの有名人は環境問題を社会問題として捉え、認識を高める運動に参加することに積極的である。彼自身、ツアーバスで全米を周っている時、大量に排出される排気ガスをみて問題意識をもったという。彼は妻Lauren Sullivan女史と一緒にReverbを設立し、他のバンドにも同じ問題意識を共有することに注力したという。Reverbは他のバンドに向けて、ツアーのグリーン化についてのコンサルティングなどを行っている。例えば、バイオ・ディーゼルへの燃料転換や、コンサート会場で環境問題に情報を発信するブースの設置を行うなど活動は様々だ。 Gardner氏による環境運動は彼自身から始まり、彼の家、バンド、そして他のミュージシャン、最後にはファンと広まっていったため、同氏は小規模の運動がやがて多くの人の生活態度を変える契機となってほしいと願っている。最近ではDave Matthewのコンサートにおいて、ツアー参加者が会場へ行き来する過程におけるCO2の排出削減を行った。結果、100万マイル分の排出量の削減に成功したという。 建築家のBackard氏も同様に生活をグリーン化することを望む有名人とともに取り組んできた。同氏がデザインする建築物は90%の燃料を再生可能エネルギーとしているため、環境への負担が極めて低い。また、有名人は環境関連の話題を生活に取り込むことを好んでいると語った。現在、機能的な技術などが必要なため、グリーン化された建設物は有名人や金持ちによる仕様にとどまるが、近い将来は一般の手にも届くとBackard氏は見ており、それを達成するのは米国企業ではなく、トヨタやホンダといった外国企業であると語った。 ポップ・カルチャーによる大衆への影響力が大きいというのは言うまでも無く、環境への問題意識を高めるための絶好の方法であるとパネリスト全員が一致した。市民一人一人が行動を変えるキッカケとなり、全体的な環境運動の原動力となっていくであろう。勢米のエンターテインメント産業と環境技術のイノベーション中心であるロサンゼルスにはますます大きな期待が寄せられている。
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